イグアナの飼育ガイド:初心者向けの基本情報
2025/01/30

1. イグアナとは?

イグアナは熱帯地域に生息する大型のトカゲで、ペットとしても人気があります。特に「グリーンイグアナ(Green Iguana)」が飼育されることが多く、その鮮やかな緑色とカッコいい外見が魅力です。ただし、成長すると全長1.5~2mにもなるため、飼育環境を整えることが重要です。
2. 飼育に必要な環境
イグアナは適切な環境で飼育しないとストレスや病気の原因になるため、以下のポイントを押さえて準備しましょう。
ケージのサイズ
- 成長すると大型化するため、最低でも180cm × 90cm × 180cmのケージが必要。
- 登るのが好きなので、高さのあるケージを選ぶ。
温度・湿度管理
- 日中の温度:28~32℃
- バスキングスポット(ホットスポット):35~40℃
- 夜間の温度:22~25℃
- 湿度:60~80%(乾燥しすぎると脱皮不全の原因になる)
- 保温球やUVBライトを設置し、日光浴ができる環境を作る。
照明
- UVBライト(5.0~10.0)を使用し、1日12時間程度照射。
- ビタミンD3の合成を助け、カルシウム不足による骨疾患を防ぐ。
3. 食事について
イグアナは草食性で、野菜や果物を中心にバランスよく与える必要があります。
主な食材
- 野菜:小松菜、チンゲンサイ、カブの葉、パクチー、ケールなど。
- 果物(少量):バナナ、マンゴー、パパイヤ、イチゴ。
- 避けるもの:レタス(栄養が少ない)、ほうれん草(シュウ酸が多い)、動物性タンパク。
4. お手入れと健康管理
イグアナは適切なケアをしないと病気になりやすいので、こまめな健康管理が重要です。
日常のお手入れ
- ケージの掃除:糞尿や食べ残しを毎日取り除く。
- 水浴び:水分補給や皮膚の保湿のため、ぬるま湯で水浴びをさせる。
- 爪切り:伸びすぎると怪我の原因になるため、定期的にカット。
注意したい病気
- くる病(代謝性骨疾患:MBD) → カルシウム不足やUVB不足が原因。
- 脱皮不全 → 湿度不足が原因。こまめな加湿やぬるま湯での入浴が有効。
- 口内炎(口内感染症) → 不衛生な環境や栄養不足が原因。早期発見・治療が大切。
5. イグアナと仲良くなるには?
イグアナは警戒心が強いため、慣れるまでに時間がかかります。
慣れさせるポイント
- 無理に触らず、ゆっくり時間をかける。
- 毎日決まった時間にエサをあげて、飼い主の存在に慣れさせる。
- 手からエサを与えることで信頼関係を築く。
- 触れるときは優しく、急な動きをしないように注意。
まとめ
イグアナは魅力的なペットですが、適切な飼育環境と丁寧なケアが必要です。特に「温度・湿度管理」「栄養バランスの取れた食事」「健康チェック」を徹底することで、長く健康に飼育することができます。じっくり向き合いながら、イグアナとの暮らしを楽しみましょう!