デグーの歯のケア|不正咬合の予防と対策
2025/02/18

デグーの歯は一生伸び続けるため、適切にケアしないと「不正咬合(ふせいこうごう)」という歯のトラブルを引き起こすことがあります。
不正咬合になると、食事ができなくなったり、痛みでストレスを感じたりするため、予防がとても重要です。
本記事では、デグーの歯の健康管理のポイントや不正咬合の予防・対策について詳しく解説します。
1. デグーの歯の特徴
デグーの前歯(切歯)は、一生伸び続ける性質を持っています。そのため、適切に歯を削らないとトラブルの原因になります。
✅ 健康なデグーの歯の特徴
- オレンジ色をしている(健康な証拠)
- 上下の歯がしっかりかみ合っている
- かじる習性がある(牧草・木をかじることで歯を削る)
⚠️ 歯が白い場合は、栄養不足の可能性があります。ビタミンやミネラルをしっかり摂取させましょう。
2. 不正咬合とは?
不正咬合の症状
デグーの歯が正常に削れず、伸びすぎてしまう病気です。以下のような症状が見られたら注意しましょう。
症状 | チェックポイント |
---|---|
食欲不振 | 硬い食べ物を食べなくなった |
よだれが増える | 口の周りが湿っている |
口を気にする | 口をしきりに触る・前足でこする |
歯ぎしりをする | カチカチと歯を鳴らす |
目の涙が増える | 目の周りが濡れている(奥歯が伸びると涙腺を圧迫する) |
3. 不正咬合の原因と予防法
① 硬いものをかじる機会が少ない
デグーはかじることで歯を削るため、かじれるものが少ないと歯が伸びすぎてしまいます。
✅ 予防策
- 牧草(チモシー・オーツヘイ)をたっぷり与える
- かじり木・木の枝をケージに入れる
- ペレットは硬めのものを選ぶ
💡 おすすめのかじり木・おやつ
- りんごの木・なしの木(天然の木で安全)
- かじり木キューブ(無着色・無添加のもの)
- コーンリーフ(とうもろこしの皮)
② ストレスや環境の問題
ストレスが原因でケージの金網をかじるクセがつくと、歯が折れたり、変形したりすることがあります。
✅ 予防策
- ストレスを減らす(広めのケージ・適度な運動)
- ケージのレイアウトを工夫(登れる場所・隠れられる場所を作る)
- 仲間と過ごさせる(寂しさを軽減)
③ 栄養バランスの悪い食事
カルシウムやミネラルが不足すると、歯がもろくなったり、成長が異常になったりすることがあります。
✅ 予防策
- バランスの取れたペレットを選ぶ(カルシウム・ミネラル入り)
- ビタミンDを適度に摂取(紫外線浴びる機会を作る)
- 水分をしっかり摂らせる
4. 不正咬合になってしまった場合の対策
軽度の場合(食欲はあるが、少し噛みにくそう)
- かじれるものを増やして様子を見る
- 牧草をたっぷり与える
重度の場合(食事ができない・よだれが多い・体重減少)
❌ 放置すると、栄養不足で命に関わることも!
✅ すぐに動物病院へ!
- 歯を削る処置(獣医が適切な長さに整える)
- 食事の見直し(ふやかしペレットで栄養補給)
💡 動物病院を選ぶポイント
デグーを診てくれる病院は限られているため、「エキゾチックアニマル診療」を行っている動物病院を探しましょう。
5. まとめ|日頃のケアがデグーの歯の健康を守る!
✅ かじれるものを常に用意(牧草・かじり木・木の枝)
✅ バランスの取れた食事を与える(カルシウム・ビタミンD)
✅ ストレスを減らす(広いケージ・適度な運動)
✅ 異変があれば早めに病院へ!
デグーの歯の健康を守るために、日々の観察と予防が大切です!