デグーの多頭飼いは可能?相性やケンカの対処法

デグーは社交的な性格で、基本的には仲間と一緒に過ごすことを好みます。しかし、多頭飼いには注意が必要で、特に相性が合わないとケンカやストレスが発生する可能性があります。この記事では、デグーの多頭飼いにおけるポイント、相性の見極め方、ケンカの対処法について解説します。
1. デグーの多頭飼いのメリット
デグーは本来群れで暮らしている動物なので、複数匹で飼うことでお互いに遊んだり、社会性を育むことができます。
① 社会性が育まれる
デグーは群れで生活することで、協調性や順番を守る力を身につけます。多頭飼いでお互いに遊ぶ姿を見るのは楽しく、飼い主にも癒しになります。
② ストレスの軽減
1匹で飼うよりも他のデグーと一緒にいることで、孤独感や退屈感を軽減できます。これは特に仕事で留守が多い飼い主にとっては、良いメリットです。
2. デグーの多頭飼いにおける相性
デグーの相性は、性格や年齢、性別によって異なるため、うまくいくかどうかは飼う前にしっかりと見極める必要があります。
① 性別の違い
- 同性同士のペアは、喧嘩になりやすいことがあります。特に未去勢のオス同士は争いが激しくなることが多いため、避けた方が良いです。
- 異性同士の場合、繁殖の問題が発生しますが、去勢手術や避妊手術を行うことで、性格が穏やかになり、争いが少なくなります。
② 年齢の違い
- 年齢が近いデグー同士は、比較的うまくいきやすいです。特に兄妹で育った場合や、同じ時期に飼い始めた場合、相性が良いことが多いです。
- 年齢差が大きい場合、年長のデグーが若いデグーを支配してしまうことがあり、場合によってはストレスや争いの原因になることもあります。
③ 性格の違い
デグーにも個性があり、おとなしい子と活発な子、好奇心旺盛な子と慎重な子など、性格によって相性が大きく異なります。お互いの性格が合わないと、ストレスやケンカが起こりやすくなるので、性格の相性も確認してから飼うようにしましょう。
3. ケンカの対処法
多頭飼いでは、時にはケンカが発生することもあります。ケンカを防ぐためには、早期の対処と環境作りが大切です。
① ケンカが始まる前に
- 十分なスペースを提供:デグー同士がケンカしないためには、ケージが狭すぎるとトラブルの元です。広いケージと複数の隠れ家を提供しましょう。
- 個別の食事スペースを作る:食事やおやつを一緒に与えると、争いが起きやすいため、各自の食事スペースを設けることが重要です。
② ケンカが始まったらどうするか
- 無理に分けようとしない:ケンカが始まった場合、急いで手を出すのはNGです。まずはケンカを見守り、軽いけんかであれば自分たちで収まることもあります。
- ケンカが激しくなる前に分ける:引っかき傷や噛み合いが激しくなった場合は、手を使わず、物を使ってデグーを分けるのが安全です。例えば、新聞紙や段ボールなどでケンカをしているデグーを引き離すと良いです。
- ケージを分ける:ケンカが治まらない場合は、しばらくケージを分け、お互いに冷静になる時間を与えると良いです。その後、少しずつお見合いさせて、お互いの距離感を調整します。
③ 新しいデグーを迎える際の注意点
- お見合いを行う:新しいデグーを迎える前に、一度お見合いをさせることで相性を確認することができます。お見合いの際には、ケージ越しに接触させ、匂いを確認させると良いです。
- 少しずつ慣らす:最初はケージ越しや短い時間での接触から始め、徐々に一緒に過ごす時間を増やしていきます。急激な接触はストレスを与えることがあるので、慎重に進めましょう。
4. まとめ|デグーの多頭飼いは相性と環境作りがカギ
✅ 相性をよく見極める:同性同士や性格の合わないデグー同士はケンカが起きやすい。年齢差にも注意。
✅ 十分なスペースと個別の食事場所を確保する:ケンカを防ぐために必要な環境作りを整える。
✅ ケンカが始まったら冷静に対処:無理に介入せず、ケンカを分けるときは安全な方法で行う。
✅ 新しいデグーを迎える際は慎重に:少しずつ慣らし、お見合いを通して相性を確認する。
デグーの多頭飼いを成功させるためには、相性や環境作りが重要です。お互いにストレスが少ない環境を整えて、仲良く過ごせるようサポートしましょう!