ポメラニアンがかかりやすい病気と健康管理のポイント

2025/03/04
  • ペット種類別ガイド
ポメラニアン

1. ポメラニアンがかかりやすい病気

ポメラニアンは小型犬特有の疾患にかかりやすく、日頃の健康管理が重要です。以下の病気には特に注意しましょう。

1.1 気管虚脱

  • 症状:乾いた咳(ガーガーというアヒルのような鳴き声)、呼吸困難
  • 原因:気管の軟骨が弱くなり、気管が潰れることで発生
  • 予防・対策
    • 首輪ではなくハーネスを使用する
    • 肥満を防ぐ
    • 興奮しすぎないように環境を整える

1.2 膝蓋骨脱臼(パテラ)

  • 症状:足を引きずる、歩き方が不自然になる
  • 原因:膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置から外れる
  • 予防・対策
    • 滑りにくい床材を使用する
    • 高い所からのジャンプを控えさせる
    • 筋力をつけるため適度な運動をさせる

1.3 皮膚炎・アレルギー

  • 症状:皮膚の赤み、かゆみ、脱毛
  • 原因:食物アレルギー、環境アレルギー(花粉、ハウスダスト)
  • 予防・対策
    • アレルゲンになりやすい食材を避ける
    • 定期的にブラッシングし、皮膚を清潔に保つ
    • 獣医と相談しながら適切なスキンケアを行う

1.4 低血糖症

  • 症状:ぐったりする、震え、意識がもうろうとする
  • 原因:血糖値が急激に低下することで発生(特に子犬期に多い)
  • 予防・対策
    • 食事を適切な間隔で与える(1日3〜4回)
    • 極端なダイエットを避ける
    • 低血糖の症状が出たらすぐにブドウ糖やハチミツを与える

2. 健康を維持するための飼育方法

2.1 適切な食事管理

  • 栄養バランスの取れた高品質なドッグフードを選ぶ
  • 間食やおやつを与えすぎない
  • 食事量を適切にコントロールし、肥満を防ぐ

2.2 定期的な運動

  • 適度な散歩や遊びで運動不足を解消
  • 激しい運動よりも関節に負担をかけない軽めの運動が理想
  • 家の中でも遊びながら運動できる環境を整える

2.3 定期的な健康チェック

  • 毎日のチェック
    • 目や耳、口の異常がないか確認
    • 皮膚や毛並みの状態をチェック
  • 定期的な動物病院の受診
    • 予防接種や健康診断を受ける
    • 7歳以上のシニア期は特に健康診断を強化する

3. まとめ

ポメラニアンは見た目が可愛らしい反面、気をつけるべき健康リスクが多い犬種です。

  • 気管虚脱や膝蓋骨脱臼に注意し、環境を整える
  • 適切な食事と運動を心がけ、肥満を防ぐ
  • 日頃の健康チェックと定期的な動物病院の受診を欠かさない

日々のケアを徹底し、ポメラニアンが健康で長生きできるようにしてあげましょう。