捨てられた犬たちの現実と保健所の役割
2025/04/01

捨てられる犬の現状
日本では毎年、多くの犬が飼い主によって捨てられ、保健所に収容されています。捨てられる理由として、引っ越しや経済的な問題、病気、しつけがうまくいかないといったケースが挙げられますが、中には「思っていたより手間がかかる」「年を取ったから」といった無責任な理由も少なくありません。
犬は家族の一員として迎えられるべき存在ですが、こうした無責任な飼い主の行動によって、たくさんの犬が悲しい運命をたどっています。
保健所に収容された犬の運命
保健所に収容された犬たちは、新しい飼い主が見つかるまで一定期間保護されます。しかし、一定期間を過ぎても引き取り手が見つからない場合、殺処分される可能性があります。
環境省の統計によると、日本では2020年度に約3,700匹の犬が殺処分されました。近年、譲渡活動の推進や動物愛護意識の向上により殺処分数は減少していますが、まだ多くの犬が命を落としているのが現実です。
保健所の役割と犬を救うためにできること
保健所は単に犬を収容する場所ではなく、譲渡活動を通じて新しい飼い主を見つける努力をしています。多くの自治体や動物愛護団体が協力し、保護犬の里親募集を行っています。
犬を飼う際には、以下の点をしっかりと考慮することが重要です。
- 終生飼育の覚悟 – 犬は10~15年以上生きることが多いため、生涯責任を持つ覚悟が必要です。
- 経済的負担を理解する – 食費、医療費、しつけ教室など、犬を飼うには継続的な出費が必要です。
- 適切なしつけと運動 – 犬は社会性が求められる動物であり、しつけや散歩などの時間を確保する必要があります。
- 避妊・去勢手術の実施 – 望まない繁殖を防ぐために、避妊・去勢手術を検討しましょう。
- 保護犬の譲渡を検討 – ペットショップではなく、保健所や動物保護団体から犬を迎えることで、救える命があります。
まとめ
捨てられた犬たちは保健所で新たな飼い主を待っていますが、全ての犬が幸せな未来を手に入れられるわけではありません。無責任な飼育放棄を防ぐために、犬を迎える際は慎重に判断し、最後まで愛情をもって世話をすることが大切です。
また、犬を飼えない人でも、保護犬活動を支援する方法はたくさんあります。寄付やボランティア、里親募集情報の拡散など、自分にできることから始めてみませんか?