デグーの健康管理|よくある病気と予防法
2025/02/18
デグーは丈夫な動物ですが、食事や環境が原因で病気になることもあります。 早期発見・予防をすることで、健康で長生きさせることができます。
この記事では、デグーに多い病気とその予防法・対処法を詳しく解説します。
1. デグーに多い病気と症状
デグーがかかりやすい病気は、大きく分けて以下の5つです。
病気の種類 | 主な症状 | 原因 |
---|---|---|
不正咬合(ふせいこうごう) | 食欲不振・よだれが多い・口を気にする | 歯の伸びすぎ・硬いものを噛めない |
糖尿病 | 多飲多尿・体重減少・白内障 | 糖分の多い食事・遺伝 |
白内障 | 目が白く濁る・視力低下 | 遺伝・糖尿病 |
皮膚病 | かゆがる・脱毛・皮膚の赤み | 不衛生な環境・ストレス |
熱中症・低体温症 | ぐったりする・呼吸が荒い | 高温・低温の環境 |
2. デグーの病気と予防法・対処法
① 不正咬合(歯の病気)
🛑 症状
- 硬いものを食べなくなる
- よだれが増える
- 口を頻繁に気にする
🦷 原因
デグーの歯は一生伸び続けるため、適切に削れないと伸びすぎて食事ができなくなります。
✅ 予防法
- 牧草や木の枝を与える(かじって歯を削る)
- 硬めのペレットを与える
- ケージの金網を噛むクセを防ぐ(ストレス対策)
⚠️ 対処法
症状が見られたら、動物病院で歯を削る処置が必要です。 進行すると食欲不振になり、命に関わることもあります。
② 糖尿病
🛑 症状
- 水をたくさん飲む・トイレの回数が増える
- 体重が減る
- 白内障を併発する
🍬 原因
- 糖分の多い食べ物(フルーツ・人間の食べ物)
- 遺伝(特にブルーデグーは発症しやすい)
✅ 予防法
- 糖分の多い食事を避ける(果物・にんじん・とうもろこしNG)
- 糖質の少ないペレットを選ぶ
- 適度に運動させる(回し車・放し飼い時間を確保)
⚠️ 対処法
一度発症すると完治は難しく、食事管理で進行を防ぐことが大切です。 早めに病院で診てもらい、適切な治療を受けましょう。
③ 白内障
🛑 症状
- 目が白く濁る
- 動きが鈍くなる(視力低下)
👀 原因
- 糖尿病が原因で発症することが多い
- 遺伝的な要因(高齢のデグーに多い)
✅ 予防法
- 糖尿病にならないように食事管理を徹底
- ビタミンB群を含むペレットを与える
- ストレスを減らす(適度な運動・飼育環境の整備)
⚠️ 対処法
進行を遅らせることは可能ですが、完治は難しい病気です。 視力が低下してもストレスを感じないように、ケージのレイアウトを変えないようにしましょう。
④ 皮膚病(脱毛・かゆみ)
🛑 症状
- 毛が抜ける
- 皮膚が赤くなっている
- かゆがる
🦠 原因
- 不衛生な環境(湿度が高すぎる)
- ストレス(仲間とのケンカ・寂しさ)
- 寄生虫・真菌(カビ)感染
✅ 予防法
- 清潔な環境を保つ(週1回のケージ掃除)
- 砂浴びをさせる(皮膚の汚れを落とす)
- ストレスを減らす(広めのケージ・適度なスキンシップ)
⚠️ 対処法
症状が続く場合は動物病院で皮膚検査を受け、薬を処方してもらいましょう。
⑤ 熱中症・低体温症(温度管理の失敗)
🛑 熱中症の症状
- ぐったりする
- 口を開けて呼吸する
- 体が熱くなる
🔥 予防法(夏)
- エアコンを24~26℃に設定する
- 凍らせたペットボトルをタオルで巻いて置く
- 直射日光が当たらないようにする
⚠️ 対処法
- すぐに涼しい場所に移動
- 水を飲ませる(無理に飲ませない)
- 症状がひどければ病院へ
🛑 低体温症の症状
- 震えている
- 動きが鈍い
- 体が冷たい
❄️ 予防法(冬)
- ペットヒーターを設置(20~24℃をキープ)
- フリースの寝床を用意する
- ケージに毛布をかける(通気性を確保)
⚠️ 対処法
- ゆっくり温める(急に温めるとショック状態になる)
- ヒーターの近くに移動させる
- 症状が続く場合は病院へ
3. まとめ|日頃のケアがデグーの健康を守る!
✅ 食事管理を徹底(糖分NG・牧草必須)
✅ 温度・湿度管理を適切に(20~26℃・湿度40~60%)
✅ 清潔な環境を維持(ケージ掃除・砂浴び)
✅ ストレスを減らす(適度な運動・スキンシップ)
日頃の観察と適切なケアで、デグーの健康を守りましょう!