カナリアの歴史と品種:あなたの飼っているカナリアのルーツは?
2025/02/03

カナリアは美しいさえずりと可愛らしい姿で、多くの人に愛されてきた鳥です。この記事では、カナリアの歴史とルーツ、そして現在人気のある品種について紹介します。
カナリアの起源と歴史
カナリア(学名:Serinus canaria)は、スペイン領カナリア諸島に生息していた野生の鳥が起源です。15世紀、スペインの探検家がカナリア諸島からこの鳥をヨーロッパへ持ち帰ったことが、飼育の始まりとされています。
ヨーロッパでの広まり
・15~16世紀:スペインの修道士がカナリアを飼育し、オスの美しいさえずりが注目される。
・17世紀:イタリアやフランスの貴族の間で人気に。ヨーロッパ全土に広がる。
・18~19世紀:品種改良が進み、さまざまな色や体型のカナリアが生み出される。
・20世紀~現在:世界中でペットとして親しまれるように。
人気の品種とその特徴
カナリアには、色や体型、さえずりの美しさを重視したさまざまな品種が存在します。
① 色カナリア(Color Canary)
👉 特徴:色の美しさを重視した品種
- ノーマルカナリア(原種に近い緑がかった色)
- イエローカナリア(鮮やかな黄色、最も一般的)
- レッドファクターカナリア(オレンジや赤の羽色、パプリカや特別なエサで色を強調)
- ホワイトカナリア(白い羽を持つ美しい品種)
② 姿カナリア(Type Canary)
👉 特徴:体型や羽の形に特徴がある品種
- グロスターカナリア(小型で丸い体、頭に「ぼんぼり」のような冠毛)
- ボーダーカナリア(ふっくらとした体型、可愛らしい姿が特徴)
- ヨークシャーカナリア(細長く、スマートな体型の大型品種)
③ 歌カナリア(Song Canary)
👉 特徴:美しいさえずりを重視した品種
- ローラーカナリア(低く柔らかい音色、ドイツで改良)
- ティンモリカナリア(スペイン原産、澄んだ美しい声が特徴)
- アメリカンシンギングカナリア(さまざまな旋律を奏でる)
まとめ
カナリアは、もともとカナリア諸島に生息していた野生種から生まれ、長い歴史の中で色やさえずり、体型の特徴を持つ多くの品種に分かれました。あなたの飼っているカナリアも、こうした歴史を経て誕生したものかもしれません。どんな品種かを知ることで、より適切な飼育ができるでしょう!