亀の種類別飼育ガイド:飼いやすい亀とその特徴
2025/01/24

亀は種類によって飼育方法や環境が異なります。それぞれの亀の特徴を理解し、その亀に最適な飼育方法を選ぶことが、健康的に亀を飼うための第一歩です。今回は、人気のある亀の種類を紹介し、それぞれの特徴と飼育方法について詳しく説明します。
1. ミドリガメ(アカミミガメ)
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ミドリガメは最もポピュラーな亀の一種で、初心者にも飼いやすいと言われています。
- 特徴:
- サイズ: 成長すると甲長が20~30cm程度になります。
- 性格: 活発で水中で泳ぐのが得意。比較的人懐っこく、観察するのが楽しい亀です。
- 生息地: 主に淡水に生息し、水辺や湖、池などで見られます。
- 飼育方法:
- ケージと水槽: 水槽の広さは亀の成長に合わせて選びましょう。最低でも水槽の長さは1.5倍の亀の長さが必要です。水深は亀が泳げるくらいの深さが理想的です。
- 水温と環境: 水温は24~28℃が適温。日光浴ができる場所を用意し、紫外線ライトを使用してビタミンD3を補給します。
- 食事: 主に雑食性で、魚や昆虫、野菜、果物などを与えます。ペレットフードも栄養バランスが良いので活用しましょう。
- 注意点: 繁殖力が強いため、飼う前に環境や飼育のスペースについて考慮が必要です。
2. クサガメ

クサガメは、ミドリガメと並ぶ人気の淡水亀で、飼いやすくて丈夫な亀です。
- 特徴:
- サイズ: 成長すると甲長が15~20cm程度になります。
- 性格: 穏やかでおとなしい性格ですが、警戒心も強いことがあります。水中で過ごす時間が長いです。
- 生息地: 池や沼地などの淡水環境に生息します。
- 飼育方法:
- ケージと水槽: 水深は浅くても十分に泳げるような環境を作ることが大切です。水槽の広さは亀のサイズに合わせて選び、岸に上がれる場所も作ってあげましょう。
- 水温と環境: 水温は24~28℃が適温です。日光浴をする場所を作り、紫外線ライトでビタミンD3を補給しましょう。
- 食事: クサガメは雑食性で、魚や昆虫、野菜や果物をバランスよく与えます。特にカルシウムを意識して与えましょう。
- 注意点: 水質の管理が大切です。水が汚れると病気の原因となることがありますので、フィルターを使用し、こまめに水換えを行いましょう。
3. リクガメ(ギリシャリクガメ、ホシガメなど)

リクガメは主に陸上で生活する亀で、その姿が特徴的で人気があります。
- 特徴:
- サイズ: ギリシャリクガメは約20~30cm、ホシガメは15~25cm程度です。リクガメは比較的小柄なものが多いですが、成長すると大きくなるものもあります。
- 性格: 穏やかでおとなしい性格が多いですが、比較的マイペースで、飼い主に慣れるのに時間がかかることもあります。
- 生息地: 草原や乾燥地、サバンナなどの陸地に生息しています。
- 飼育方法:
- ケージとスペース: リクガメは広い陸地を必要とします。専用のケージや外に作る囲いを準備しましょう。広さを確保することが重要です。
- 温度と湿度: リクガメは乾燥した温暖な環境を好みます。ケージ内の温度は28~32℃を目安に、夜間は少し温度を下げます。湿度はやや低めに保ちます。
- 食事: 草食性の亀が多く、葉物野菜や乾草(ティモシーヘイなど)、果物を中心に与えます。カルシウムやビタミンが豊富な食事を提供し、甲羅の健康を維持しましょう。
- 注意点: 土や砂を食べてしまうことがあるので、食べ物が砂で汚れないように工夫することが大切です。
4. ヒラセガメ(ヨーロッパホシガメ)

ヒラセガメは、比較的珍しいリクガメの一種で、草食性の性格を持ちます。
- 特徴:
- サイズ: 成長すると15~20cm程度。
- 性格: 穏やかで落ち着いており、ゆっくりとした動きが特徴です。
- 生息地: 主に乾燥地帯や草地に生息します。
- 飼育方法:
- ケージとスペース: 陸地が広いスペースが必要で、日光浴ができる場所を確保します。
- 温度と湿度: 温暖で乾燥した環境が好ましく、湿度はやや低めに保ちます。
- 食事: 主に草や葉物野菜を食べ、カルシウムが豊富な食事を与えます。
5. アフリカホシガメ

アフリカホシガメは、見た目が特徴的で人気のあるリクガメです。
- 特徴:
- サイズ: 20~30cm程度。
- 性格: 穏やかでおとなしい性格で、飼育しやすいですが、比較的高温な環境を好みます。
- 生息地: アフリカの乾燥地帯に生息します。
- 飼育方法:
- ケージとスペース: 乾燥した温暖な環境を提供し、広いスペースが必要です。
- 温度と湿度: 高温な環境が必要で、湿度はやや低めに設定します。
- 食事: 主に草食性で、乾草や葉物野菜を中心に与えます。
まとめ
亀には様々な種類があり、それぞれに適した飼育方法があります。ミドリガメやクサガメは水槽で飼いやすく、リクガメは陸地の広さを必要とします。飼いたい亀の特性に合わせて、適切な環境を整えてあげることが大切です。